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耳の病気について|皮膚科診療

耳の病気について

耳疾患と皮膚アレルギーは関係していることをご存知ですか?

耳の代表的な疾患に、外耳炎などの耳の炎症が有ります。
実は耳の疾患は皮膚の延長でアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの症状が現れる場所でもあります。

耳の炎症には発生している場所により、外耳炎(耳介と耳道の炎症)と中耳炎(鼓膜の奥=中耳・鼓室の炎症)とに分かれます。耳の炎症の原因としては細菌やカビの感染、アレルギー疾患、ガン(腫瘍)などがあります。

また耳の炎症が原因で体表の皮膚に皮膚病が発症することもありますし、皮膚病が耳の炎症に繋がることもあります。このように皮膚と耳の病気は密接に関わっていますので、皮膚治療の一環として耳の治療を行う必要があります。

耳の治療をしたけれど、すぐに再発することありませんか?

耳のケアの基本は汚れを耳の奥までキレイにすることですが、耳の奥までキレイにできていないことがよくあります。
これは、耳の耳道は曲折しており、覗いただけでは鼓膜の周辺部まで肉眼で見ることはできないことが理由です。
つまり、盲目の状態で耳の中を掃除していることが多いのです。そのため、耳の手前しかキレイにできていないことが要因で、「耳の掃除をしたけれどすぐに再発してしまう」ことが起こってしまうのです。

単なる耳掃除と、本当の耳の治療は異なることを知っていただきたいと思います。
耳の中の様子

このように、耳の耳道は曲折しているのです。

耳の病気は治りにくい病気の1つです

耳の病気の中でも特に中耳炎は大変治りにくい病気の1つです。中耳炎は飼主様自身が見えにくい場所で発生するため、中耳炎になったことに飼主様が気づかないことが良くあります。気づかないうちに病気が慢性化すると、完治は難しくなってしまいます。

また、外耳炎や中耳炎が悪化すると、耳道が塞がってしまうことがあります。この状態になると、耳の洗浄ができなくなり、耳の内部で発生した膿などを取除くことができないため、耳の奥に入り込んでしまい、全身状態が悪化することがあります。このような状態になってしまうと耳の内側を切除しないといけなくなります。
こういったことにならないように、当院では耳内視鏡システム(オトスコープ)を用いて耳の内部をしっかりと洗浄するなど、積極的に耳の治療に取り組んでいます。

耳内視鏡システム(オトスコープ)による専門的な耳処置

耳処置の様子 一般的には耳鏡という器具を用いて耳の治療を行います。
しかし、これは耳の奥まで見ることはできません。
当院の耳掃除・耳治療の特徴は、オトスコープという耳の中を見るための内視鏡のような専門器具を用いていることです。
オトスコープは耳の奥の鼓膜周辺まで見ることができるため、目視下での治療が可能になりました。 これにより、耳の治療の質を飛躍的に向上させることができました。

耳内視鏡システム(オトスコープ)

耳処置の様子 耳内視鏡システム(オトスコープ)を使えばここまで耳の奥がハッキリと見えます!
耳内視鏡システム(オトスコープ) この器具を用いることで、耳の奥の鼓膜周辺まで見ることができるようになりました。
そのため、下の動画のように、実際に耳の奥の状態を見ながら、耳の奥の汚れを取り除くことができます。
これで、耳の奥までスッキリ!!
処置の様子は下の動画でご覧ください。